「パンの香り」を大切にしています。

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ハルタでは「パンの香り」を大切にしています。

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ご来店の際は、いわゆる香害(こうがい)の素となるような製品のご使用はお控えください。

「香害」とは?

柔軟剤、合成洗剤、除菌消臭スプレー、化粧品など香りのある製品(*1)によって、頭痛、肩こり、せき、鼻水、目やノドの痛みなどの症状(*2)が出る「健康被害」のことです。

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体臭は含まれせん。また、その香りが「好きか嫌いか」という好みの問題でもありません。

香害というと「香り=香料」と考えがちですが、製品中の他の化学物質による健康被害も含まれます。また無香料と記されているものでも安全とは限りません。

ここ数年、香りや抗菌・消臭が長時間続くように「マイクロカプセル」を使用した製品の増加に伴い、香害被害者も急速に増加しています。

日本では現在、人口の8%、約1000万人もの人々が香害に苦しんでおり、アメリカでは成人の3人に1人が「香害」被害者だそうです。 「香害先進国」米国の悲惨な実態、成人3人に1人が被害者

製品(*1)

柔軟剤、合成洗剤、除菌消臭スプレー、化粧品、シャンプー、リンス、ヘアスプレーなどの整髪料、香りつきハンドクリーム、芳香剤、制汗剤(制汗スプレー、汗ふきシート)など

症状(*2)

自律神経 手足の冷え、めまい、疲れやすい、発汗
神経・精神 不安、うつ、頭痛、記憶力低下、集中力低下、意欲低下
運動器官 関節痛、筋肉痛
粘膜 のど・目・鼻の刺激、気道の閉塞性、息苦しい
感覚器 目の疲れ、鼻血、味覚異常、音や光に過敏
泌尿生殖器 生理不順、頻尿、尿失禁
免疫 皮膚炎、喘息、自己免疫疾患、皮下出血
宮田幹夫「化学物質過敏症をめぐる諸問題と今後」AROMA RESEARCH No.54

カンタン「香害」チェック

お財布に入っているお札に顔を近づけてニオイを嗅いでみてください。新札ではなく、ある程度使用したものを何枚か…紙そのものの香りやインクの香りではなく、何か他のニオイがしませんか?

「何も感じない…」という方は、幸いなことにまだ「香害害者」ではありませんが、もしかしたら知らないうちに「香害害者」になっているかもしれません。 そしてある日突然「香害害者」になるかもしれません…

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人間は同じニオイを嗅ぎ続けると、嗅覚が麻痺してニオイを感じなくなるそうですヨ…

ハルタでも…

2年ほど前から入口に「香料自粛のお願い」を掲示していますが、本当に読んでいただきたい方(=香害の方)には届いていないのが現状です。これはどこのお店でも同じみたいですね…

「香害レベル」の方が入店されると、店内が一気にその方のニオイで充満してしまい、パンの香りが負けてしまいます。

ここ数年は「香り」や「抗菌・消臭成分」をマイクロカプセルに閉じ込めている製品(*1)が多いため、たとえその方がいなくなっても、残ったマイクロカプセルが弾けて中の「香り」や「抗菌・消臭成分」 が何度も何度も復活し、ずーっと残るのでヒジョーに困っています。

お客様が使用されたトングトレーにもニオイがつくことがあり、これまたマイクロカプセルのおかげで何回洗っても、何日経っても落ちないこともあります。

今までに一度だけ「袋に入れていないパン」にニオイがついたことがあります。

閉店後、食べようと顔を近づけたら…(振り返ってみると、この日は「頭から柔軟剤か何か、まるごと1本かぶっちゃったんですか?」と聞きたくなるくらいの高レベルな方がご来店されていました…) おそらく一般の方は気がつかない程度ですが、 パンは薄っすら「その方と同じニオイ」がしました。そのパンは食べずに泣く泣く捨てましたヨ…

それ以来、パンはニオイがつかないようにビニール袋に入れるコトに…ハルタは開店以来「マイバッグご持参」「簡易包装」などZERO WASTE(ごみゼロ)プラスチック・フリーに取り組んで来たのですが、こんなカタチで時代に逆行することになるとは。

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現在は、販売方式をセルフから対面式に変更したので「パンへの移り香」の心配はなくなりました。

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ハルタでは、香害の素になるような製品は一切使っていないのにこんなことが起こるのですから、ショッピングセンターやスーパーなどの中のパン屋さんの実情は…推して知るべしですね。

食品を扱う者として「香りはタブー」が常識だと思っていたのですが、最近は食品関係に従事している方(飲食店や食品メーカー、問屋さんなど)も香りをまとっていることが多いです。

このままでは「日本の食文化」そのものが廃れて「インバウンド!」「和食は世界遺産!」「日本スゴイ!」などと浮かれている場合じゃないのでは…と危機感を持っています。自分の国がどんどん壊れていくようで本当にカナシイです。

「マイクロカプセル」とは?

マイクロカプセルは 「香り」や「抗菌・消臭成分」を中に閉じ込めることができる「とても小さなプラスチック容器」のような物です。カプセルが壊れると、中の「香り」などが飛び出します。

マイクロカプセルの外側の素材には、メラミン樹脂、ホルムアルデヒド樹脂、ウレタン樹脂、ポリイソシアネートモノマーなど、いわゆるプラスチックが使われています。つまり「マイクロカプセル=マイクロプラスチック」なのです。 ちなみに柔軟剤には「キャップ1杯に1億個」マイクロカプセルが入っているそうです。

またマイクロカプセルからは、欧米では使用規制されている「イソシアネート」と言う有毒物質も検出されています。

常陽新聞「柔軟剤から欧米規制物質」
常陽新聞「柔軟剤から欧米規制物質」

「イソシアネート」とは?

イソシアネートは「トルエンの1万倍、青酸ガスの1000倍の毒性」を持つ有害物質と言われています。マイクロカプセルは壊れる(=香る)とPM2.5と同じくらいの大きさになり、花粉症用のマスクも簡単に通り抜けてしまいます。そのため肺の奥深くまで入りやすく、呼吸器系循環器系への影響を及ぼします。最近では、そう遠くない未来に「第2のアスベスト」になるだろう…とまで噂されています。

マイクロカプセル
マイクロカプセルの大きさ/「空気の授業」柳沢幸雄・ジャパマシニスト社

優しい気持ちが…

「自分の体臭や生乾きの洗濯物などのニオイで、人に迷惑をかけないように…」周りに気を遣って、こういった製品(*1) を使っていらっしゃる方も多いと思います。そんな優しい気持ちの方「何気ない自分の行動が他人を苦しめている」とは夢にも思わないでしょう。

最近、香害が原因で閉店せざるを得なくなったお店が2店あります。(画像はFBからお借りしました)2店とも苦渋のご決断だったと思います…

コトリコーヒーさん「閉店のおしらせ」
宮城県・多賀城市/コトリコーヒーさん「閉店のおしらせ」
Penny Laneさん「最後のお願い」
帯広/Penny Laneさん「最後のお願い」
帯広/Penny Laneさん「感謝とお礼」
Penny Laneさん「お知らせ」
帯広/Penny Laneさん「お知らせ
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私も重症ではありませんが、こういった製品(*1) のニオイを嗅ぐと「頭痛、肩こり、せき、くしゃみ、息苦しさなどの症状(*2)」が出て具合が悪くなることがあります。

まー私が重症化して床に臥せようと、ハルタがつぶれようと、多くの方にとってはドーでもいいことかもしれません。

以前から何度も何度もこの記事を書き直してきましたが、今回この2件の閉店を知り「もうこれ以上、同じように苦しんだり悩んだりする方を増やしたくない…」との思いからUPさせていただきました。

今は大丈夫でも、花粉症の様に「ある日突然、誰もが被害者になる可能性がある」と言われており、このままでは爆発的に香害被害者が増えることが予想されています。

「TVでコマーシャルしているから」「有名人・芸能人が薦めているから」「安いから」「手に入りやすいから」「便利だから」という理由で、安易にこの類の製品(*1)を使わないでくださいね。本当に取り返しのつかないことになりますよ…

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VEGANとしては、獣医さんのこの記事を読んで「やっぱり…」と思いました。ペットの飼い主さん、気をつけて…「高残香性柔軟剤などの動物への影響の症例報告」

どうか、現在苦しんでいる方をもうこれ以上苦しませないためにも、この先あなた自身やご家族・ご友人・ペットたちが苦しまないためにも、一人でも多くの方にご理解・ご協力いただけると幸いです。 最後までお読みいただきありがとうございました。(2019年記)